矯正歯科の豆知識

矯正歯科の豆知識

2015/07/12
甘い誘惑から、歯を守るため!上手な間食の選びかた

歯科衛生士の髙橋です。 "食欲の秋"この言葉通り、秋は食べ物がおいしい季節です♪ 私もついつい沢山食べてしまうこともありますが、今回は間食(おやつ)の選び方について 歯科衛生士の目線からお伝えしたいと思います! <間食の3つの役割> 1.リラックス効果 勉強や仕事、運動後などの疲れた体に、間食は癒す効果があります。 2.三食で不足している栄養を補う 幼児や低学年のお子様は、一度に沢山食べることができないので、その分を間食で補います。 3.気分転換 おやつタイムは生活の楽しみの一つです。ホッと一息つく時間にもなりますね。 間食にも大切な役割があります。 ただ基本は朝・昼・夕の3度の食事です。 間食が多く食べ過ぎてしまうと、ご飯をおいしく食べられなくて食生活が不規則になりやすく、むし歯の原因にもなるので注意が必要です!! <比較的むし歯になりやすいのは、こんなお菓子> ×食べている時間が長く、砂糖の量が多い 1.jpg ×食べかすが残りやすい 2.jpg △砂糖を多く含むが、短時間で食べられる 3.jpg ○自然の糖分で、食べかすも残りにくい 4.jpg おやつの時間や量を決めて、短時間で食べることがむし歯予防のポイントです! また砂糖を多く含むおやつを食べる時は、砂糖の入っていないお茶などの飲み物と組み合わせると、食べかすが残りにくくなりますよ。習い事に行く前や仕事や受験・勉強の後など、間食で栄養補給や気分転換をするときは、上記の食べ物を参考にしてみてくださいね(^^) ※わかば出版 『よい歯を育てる食生活』より参照

2015/07/10
美味しい飲み物には、恐ろしい罠が!飲み物と砂糖の関係

こんにちは!歯科衛生士の高橋です。 毎日蒸し暑い日が続いています。 暑い日には冷たい飲み物や冷たい食べ物が食べたくなりますよね。 熱中症対策として、水分補給をこまめにすることは大切です。 ですが、清涼飲料水やスポーツドリンクには、お砂糖がたっぷり含まれているものも多く、頻繁に飲む習慣がある方は、虫歯の危険性が高まります。 砂糖.jpg 図は飲み物とお砂糖の量を示しています。 甘くておいしい飲み物やアイスは、たくさんのお砂糖が含まれていることがわかります。 むし歯の原因となるのは、「ミュータンス菌」という細菌。 この細菌は、砂糖が口の中に入ってくると、活発に働いて、歯垢を形成します。 そして、歯垢の中で「酸」を作ります。むし歯は、この酸によって歯が溶かされる病気です。 ph.jpg 歯垢のpH(酸性度)は、ふだんは中性ですが、砂糖を含むものを食べると、酸性に変わります。 それでも唾液などの働きで数十分後には、元のpHに戻ります。 砂糖を含む間食を食べないときは、1日に3回の食事のときだけ歯垢は酸性になり、それ以外のときは唾液の働きで歯が守られています。 砂糖を含むものを1日に何度もダラダラ食べていると酸性になっている時間が長く、むし歯になりやすくなります。 とくに寝る前に間食すると、寝ている間は唾液がほとんど出ないため歯垢は酸性のままです。 飲み方に注意して虫歯を予防しましょう! ●清涼飲料水やスポーツドリンクを飲んだら、最後の一口はお水やお茶を飲みましょう! ●寝る前に飲んだら必ず歯磨きをしましょう。 ●フッ素で歯の質を強くして虫歯予防しましょう。

2015/06/22
顎間ゴム(エラスティック)とは?なぜ使うの?

こんにちは。歯科医師の木原です。 今回は顎間ゴム(エラスティック)についてのお話をさせていただきたいと思います。 すでに治療で使われている方もいらっしゃると思いますが、「なかなか大変...」「ついつい忘れてしまう...」という声も多くお聞きします。確かにその通りです! そんなことをお願いして本当に申し訳ありません...。 でも、とてもとても大切な治療のステップなのです! それを少しでもお伝えできたらと思います。 顎間ゴム(エラスティック)はゴムの力を利用し、歯を目的の位置に動かし、上の歯と下の歯がきちんと咬み合うようにするために使用します。 いくらきれいに並んでも、上の歯と下の歯が全く咬みあわなければ意味がありません。 上の歯と下の歯両方に働きかけることができる顎間ゴム(エラスティック)はとても優れものなのです。 では顎間ゴム(エラスティック)を使うと、どういう変化があるか見てみましょう! 前後的な咬みあわせの修正の例 38e1.JPG 正面からは咬んでいるように見えますが、下から見ると上下のずれがあります。 38e2.JPG 顎間ゴムを使用 38e3.JPG 上下のずれがなくなって、前歯が咬み合うようになりました! 左右的な咬みあわせの修正の例 38e4.JPG 上の歯と下の歯の真ん中がずれています。 38e5.JPG 顎間ゴムを使用!! 38e6.JPG 真ん中が合いました! いかがでしょうか? このように顎間ゴム(エラスティック)を使用すると、より良い咬み合わせになることができます! れでは顎間ゴム(エラスティック)の使用方法についてです! 1.使用時間は原則として一日中です。食事と歯磨きの時以外は使用しましょう! 2.ゴムは伸びきってしまうと力が発揮できませんので、最低でも1日1回は新しいものに変えましょう! 3.間違ったところにかけてしまうと違う歯が動いてしまいますので気を付けましょう! ゴムを一日中使用して、1か月で0.5~1mmほど動くといわれています。 使用時間が少ないとその分動きが少なくなってしまい、単純な計算だと使用時間が半分だと4か月で終わるはずところが8か月になってしまうということです(実際は計算のようにはいかないのですが,もっともっと治療は長期化します・・)。 逆に言えば、顎間ゴム(エラスティック)を頑張ってくれればその分治療期間を短くすることができるということです!!より良い咬み合わせのためにも是非、顎間ゴム(エラスティック)を頑張ってください! ゴムが足りなくなったり、なくしてしまった場合は郵送もできますのでクリニックまでご連絡くださいね!

2015/06/15
歯の救世主!『フッ素ってなに?』

こんにちは!
今回は「フッ素」についてお話をさせていただきます。

薬局で販売されている市販の歯みがき粉などで目にすることがあると思いますが、フッ素とはどのようなものか、みなさんはご存知ですか?
フッ素とは、ほとんどの食品中に含まれていて、私たちが普段から身体に取り入れている必須栄養素の一つです。

フッ素の効果は大きく分けて3つあります。
①歯を強くする!
→歯の表面のエナメル質に取り込まれることで、歯と同じ成分である主成分のハイドロキシアパタイトの構造がよりしっかりと安定し、歯の質が丈夫になり虫歯菌の出す酸に負けない歯を作ります。
②虫歯菌の働きを弱める!
→虫歯菌は糖を取り込み分解しエネルギーを作ります。
フッ素はこの糖を分解する酵素の働きを邪魔する性質を持っているので、それにより虫歯菌の活動が弱まり、歯を攻撃する酸が作られるのを抑制します。
➂再石灰化の促進!
→虫歯菌の酸に攻撃され脱灰(歯の表面からカルシウムイオンとリン酸イオンが溶け出す状態)した歯の表面に着き、脱灰した部分を戻そうと働きます。

フッ素は歯の質を強くしますが、だからと言って歯磨きをしなくても大丈夫!というわけではありません。
歯みがきで汚れをていねいに取り除くことが、虫歯予防には大切です。
きちんと汚れを取り除き、かつ、フッ素で歯を強くしましょう!
フッ素配合の製品は当院でも多数取り揃えております。毎日使っていただくことで効果が上がる、どれもお家で簡単にお使いいただけるものなので、ぜひお試しください!

気になることがあれば、お気軽にスタッフまでお問い合わせください♪

受付:早坂
fusso.gif

2015/06/10
上顎前突を治療する目的で使われるヘッドギア

学童期の矯正治療で、上顎前突を治療する目的で使われる装置の代表がヘッドギアです。
ヘッドギア.jpg
これは矯正治療ではよく用いられるポピュラーな装置で、その歴史は古く、1875年にKingsleyによって使用されたという報告があります。 
今回はこのヘッドギアについて詳しくご説明致します。
ヘッドギアとは?
頭や首を固定源とする顎外(がくがい)固定装置で、上顎や上の奥歯を後ろに下げたり(遠心移動)、
上に引っ張ったり(圧下(あっか))して歯並びを良くします。  
上顎前突や上顎前突になりそうな患者様に使用することが多いです。

どんな構造なの?
上の奥歯に付けた固定式の装置と太いワイヤーでできた「フェイスボー」をつなげ、これを頭部の帽子のような装置「ヘッドキャップ」に装着して使用します。

どんな種類があるの?
上の奥歯を上方に引っ張るタイプはハイプルヘッドギアと呼ばれます。
これは後頭部の方向に歯を引っ張ります。
上の奥歯を後下方に引っ張るタイプをサービカルヘッドギアといいます。
首の後ろの方向に歯を引っ張ります。

いつ使うの?
基本的には夜寝る時に使用しますが、できるだけ長時間使用した方が効果が期待できます。

ヘッドギアは患者様自身で取り外しをして頂くため、患者様の協力が必要不可欠です!
そして使って頂かなければ、効果を全く期待できません。
当院では主に小学生の患者様がこの装置を使っていますが、有難いことにみなさん、毎日真面目に使って下さいます。
そして、最初は苦労していた取り外しも、3~4カ月も経てば、とても上手になって、鏡がなくてもささっと付けられるようになっています。
すばらしいですね!!ご協力ありがとうございます(^-^)

2015/06/01
知らぬと恐怖!歯の間の歯磨きについて

市販されているデンタルフロスや歯間ブラシといったものは清掃補助用具と呼ばれています。
使ったほうが良い、と分かってはいてもなかなか習慣化していくのは難しいですよね。

残念ながら、ハブラシやワンタフトブラシと呼ばれる小さなハブラシを使用して歯磨きしても、歯と歯の間の汚れは落としきることは出来ません。
その落としきれなかった汚れが歯の間の虫歯の原因となってしまうのです。

では、その汚れは何で落とせばいいのか?
その答えは、デンタルフロスです!なかなか歯間ブラシで落としきるのは難しいようです。
歯の間に通して、歯の側面を何度かこすりつけるようにすると、汚れがしっかりと落ちます!虫歯のリスクの高い所だからこそ、特別なケアが必要となります。
3日使わないと歯肉に炎症が起こり始めるという研究報告がされていますので、ぜひ毎日フロスをして頂きたいと思います。
豆フロス.jpg

フロスを通した後のサッパリ感、とっても気持ちいいですよね!
最初は使い方が難しいかもしれませんが、徐々に慣れていくことと思います。
矯正治療中もデンタルフロスを使うことも出来ますが、使い方にはコツがありますので、歯科衛生士や歯科医師のアドバイスを受けて、実践なさってみてください!

フロスを活用して、歯だけでなく歯を支えている周りの組織も健康に保ちましょう!

歯科衛生士:後藤えり

2015/04/21
歯学博士Kが歯の神経線維を語る・・

院長の斎藤伸雄です。
今回の記事は九州大学矯正科大学院出身の歯学博士 木原槙子のまめ知識です。
大学院では基礎医学研究を主に行っていた彼女からは、いつも深い知識を得ることが出来ます。
院長自らが尊敬する歯学博士が神経線維を語ります・・・・
以下原文です。

「歯の神経線維について」
木原槙子です。
今回の豆知識では、歯の中にある神経線維についてお伝えしたいと思います。
人間にはいろいろな感覚があります。
物を見る時の視覚、聴くときの聴覚、ものに触ったときや触られたときに感じる触覚、押される時の圧覚、熱い、冷たいなどの温度感覚、においを感じる嗅覚、味を感じる味覚、痛みを感じる痛覚...。
これらの感覚はそれぞれ決まった神経線維が感知しているのです。

視覚に関する神経線維は目に、聴覚に関係する神経線維は耳にあることはすぐにわかりますね。
では歯の中にある神経線維にはどのようなものがあるのでしょうか?
...実は、歯の中には痛みを感じる神経線維しか存在しないのです!
虫歯になると痛い、冷たいものやあたたかいものがしみる、これらの感覚を歯に存在する神経が痛みとしてしか感じることのできないためなのです。
歯医者さんは痛いというイメージがあるのはこのためかもしれませんね。

痛みというのは体が発するSOSでもあります。
痛みを感じる神経線維しかないということは、歯は人間にとって何より大事なものであるということなのかもしれません。

2015/03/26
歯磨き粉は使った方がいいの?

歯磨きは歯ブラシで汚れをこすり落とすことが最も大切なので、歯磨き粉を絶対に使わなければいけないという訳ではありません。 ですが、歯磨き粉を使って歯磨きすることにはメリットがたくさんあります。 歯磨き粉はスッキリとした清涼感を感じられるだけでなく、歯磨き粉の中には汚れを落としやすくする成分や歯の再石灰化を促進したり、歯ぐきの炎症予防などの薬効成分が配合されているものが多く、より歯をキレイに健康に保つ手助けになります。 虫歯予防に気をつけている方、歯周病予防をしたい、歯の着色汚れを防ぎたい、など、個人によって求めている効果が異なっています。 歯磨き粉のパッケージをよ~く見ると、虫歯予防に特化したものや歯周病予防に特化したものなどの説明が記入されているものがほとんどです。 商品の表や裏の説明をご確認いただいた上ご自身の要望にあったものをご購入されることをお勧めいたします。 市場にはたくさんの歯磨き粉が販売されています。 求めている効果にぴったりな歯磨き粉をたくさんの中からご自身で見つけるのはなかなか難しいかと思います。 そんな時には、歯科医師や歯科衛生士にお気軽にお尋ねください! 歯科衛生士:後藤 えり

2015/01/30
酸蝕歯とは?

酸蝕歯(さんしょくし)のことをご存知ですか?
私たち歯科医療従事者は、「酸を扱う職業をしている人に発症しやすい」と学びました。
ですが、実際には食品、飲料、サプリメント、薬、自分の胃液などによって歯が溶かされる酸蝕歯がみられる場合があります。例えば、歯のエナメル質が溶けて擦り減ってしまったり、歯の表面にステイン(色素)が付いてしまうことがあります。
また、歯がしみる、銀歯などの詰め物が取れるといった症状が出る場合もあります。
<酸蝕歯になりやすい方の特徴>
・健康のためにお酢やグレープフルーツなどの酸性の強い食品を頻繁に摂取している方
・炭酸飲料、スポーツドリンク、クエン酸入りの飲み物を多く飲む方
・就寝直前にお酒を飲む方

矯正装置が付いていると、さらにリスクが高くなると考えられます。

<予防方法>
もちろん上記のような酸性の強い食品を食べてはいけないわけではありません。
回数や量を減らして水やお茶に変える、間食ではなく食事中に食べるなど、普段の習慣を少しずつ変えることが大事です。

歯磨きのタイミングにも気を付けましょう。
酸性の強い食品を食べた後や嘔吐した後などは、すぐに磨くと歯が摩耗する可能性があるので、30分程度待ってから歯磨きするのが好ましいとする考え方もあります(唾液が酸性を中和してくれるため)。
朝やお昼など、慌ただしく時間をあけられない時もあります。
また、小さなお子様に歯磨きを習慣づけるには食後すぐ磨く方が望ましいと思います。
個人個人にあった工夫をして、ぜひ予防に取り組んでみてくださいね。

2014/12/05
歯の再生方法について

先日iPS細胞を使用した世界初の手術が話題になりました。 再生医療に注目が集まっていますが、歯の再生はどこまで進んでいるのでしょうか? 今回の豆知識では歯の再生についてお話しさせていただきます。 歯ができるまでにはとても複雑な過程を経ます。歯の再生にはまずその歯ができていく過程を解明していくことが不可欠です。歯ができるまでにはたくさんの遺伝子が関わっており、遺伝子はお互いに働きかけながら歯を作り上げていきます。 遺伝子はそれぞれ独自の働きをもち、ひとつ遺伝子が働かないだけで歯ができなくなってしまうこともあります。こうして歯の再生に関わる遺伝子の働きをひとつひとつ解明していくことが歯の再生へとつながっていくわけです。 現在、辻孝先生の研究グループがマウスの歯の再生に成功しています。 ヒトで応用できるのはいつになるのか...というと、残念ながら数十年後になるということですが、確実に歯の再生が可能な日は近づいています。 矯正歯科においても、永久歯の数が少なかったり、大きな虫歯によって根っこに病気ができていたりと様々な問題に直面することがあります。歯の再生が可能になれば、矯正歯科治療もよりいい選択肢が増えていくかもしれません。                             歯学博士 木原槙子

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